肩の症状は肩そのものが原因の症状と、骨格の歪みからくる症状があります。肩の症状は長期になってしまうものが多いですが、そのほとんどの場合が本来の重心位置が保てないことによる骨格のゆがみによるものです。

人間の身体はつり橋のような構造で身体を重力から負けないよう自立させています。骨盤から下の下半身の部分がつり橋の柱のように骨格の土台となり、身体を支えます。また首や肩の上半身の部分がつり橋を上から吊り上げるように身体を筋肉で吊り上げることで身体を保ちます。土台部分が不安定になることで、上から吊り上げる割合が増えることで、首や肩の負担が増し、筋肉の緊張が起き、肩が動かなくなったり、動かすことで痛みが出るようになります。症状が進み身体の歪みが大きくなり、筋肉の緊張が続くことで、血流や神経の流れを妨げ、しびれや炎症、胸郭出口のような症状に広がっていきます。

立位時の肩の役割は肩を上に引き上げ緊張させることで、ふらついた下半身のバランスを補います。下半身が安定せず肩でバランスを取り続けていると肩の疲れ肩こりを引き起こします。肩が凝るのは身体のバランスをとるために緊張し続けた結果です。肩が挙がって緊張し続けたり、両肩を前に巻き込んで猫背のようになったり、片方だけ捻じったりすることで肩だのバランスを補います。結果。肩本来の動きができず、挙がらなくなったり、四十肩、五十肩のように痛みを伴って動けなくなったり、前に突き出すことができなくなったりします。

当院は身体の重心を本来の位置に整えることで、肩でかばわなくても大丈夫なお身体に調整することで、肩の症状を整えていきます。肩は下半身の不安定さを補うために緊張することで全身のバランスを保たせているため、肩そのものが原因にない場合が多いためです。

肩の痛みも、肩そのものの状態を確認し、局所に問題がない場合、身体全体のバランスと考え、肩の痛みの原因を追究し症状を根本から改善させていきます。

肩の症状が長引いてしまっているものは肩だけでなく、身体の重心のバランスを見ていくことで、根本的に解決します。